きもの知識欲

第三回 振袖

 

「振袖」とは…

きもの知識欲、三回目の本日は「振袖 (ふりそで)」についてお送り致します。

 

■振袖とは…

  フ054

 

袖丈の長い きもの を指します。未婚女性の慶事第一礼装 (晴れ着) とされています。 袖丈の長さでその格が上がるのが特徴です。留袖や訪問着と同様、 振袖 に描かれている模様が縫い目で途切れない 絵羽模様【えばもよう】は趣深くとても艶やかです。

 

振袖の「振り」とは、袖つけの下 (身八つ口) の部分を呼び、袖丈が長い事は若々しさの象徴とされておりました。 袖丈は時代とともに変化し、江戸時代初期と末期ではおおよそ30cm近く長さが異なりました。

 

元来、落ち着いた模様の振袖は既婚者となった時、その長い袖を短くしたものを 留袖 として既婚女性が 大人の女性 としてお召になる きもの として一般的に広まりました。 (きもの の歴史には説が様々ありますが、 黒留袖 が既婚女性の 慶事第一礼装 と認識されるようになったのは、その後の話のようです。)

 

■振袖の種類

袖丈の長さは短いものから、中振袖、本振袖 (もしくは 大振袖) と呼びます。

 

この他にも、お引き摺り【おひきずり】スタイルが印象的な花嫁だけに許された特別な装いとして引き振袖【ひきふりそで】もございます。 (近年、小振袖は殆ど見られない為、当項では説明は省きます。)

 

錦屋マリエマリエ では知識・経験ともに豊富な専属 きものコンシェルジュ がお客様とのお話の上、ご用向きに沿った 振袖 をご紹介致しますのでお任せ下さい。 また、婚礼衣装のご相談に関しましては、弊社衣裳室へお気軽にご相談ください。

 

袖丈の長さが格の高さを示す事は先にも触れた通りですが、 その袖丈はお召頂く方の背丈とバランスを取り決まるため、下記はあくまで目安としてご覧下さい。

 

大振袖 おおよそ113cm (3尺) 前後。更に長い袖丈は花嫁衣裳として用いられます。 中振袖おおよそ95cm (2.8尺) 前後。

 

■錦屋マリエマリエでは…

錦屋マリエマリエでは弊社オリジナルの振袖の他にも、京友禅で450年の歴史を誇る老舗 千總【ちそう】 の振袖など多くを取り揃えております。 弊社が自信を持ってご紹介する 振袖 の数々を追って紹介いたしますので、どうぞご参照の上、弊社支店までお気軽にお声がけ下さい。